ルミガンとはどんな薬?

ルミガンは緑内障治療薬として開発された点眼薬です。

日本でも医療用医薬品の認定を受け現役で緑内障治療にも用いられていますが、もう一つの作用として「まつ毛を長く濃くする」というまつ毛エステ効果があることが明らかになり、今ではすっかりまつ毛エステ用点眼薬として人気が出ました。

医療用医薬品ですので、一般の薬局、薬店では購入することはできませんが、個人輸入の他にも美容外科などから全額自己負担で購入することが可能です。

ルミガンのまつ毛エステ効果、実は副作用?

ルミガンの持つ“まつ毛を長く濃くする”というのはピマトプロストという成分の副作用であることがわかっています。

副作用と聞くといかにも健康被害をイメージしてしまいがちですが、もともとの目的から外れて副作用の方が重要視され本来の開発目的とは全く異なる使われ方をするようになった薬は案外と多いものです。

有名な例としては高血圧の治療用に開発され今ではED(勃起障害)の治療に使われるようになった「バイアグラ」や前立腺肥大症の治療薬として開発されAGA(男性型脱毛症)の治療薬へと切り替わった「プロペシア」などが好例といえるでしょう。

ルミガンの場合も緑内障の治療薬として処方しているうちに「まつ毛が長くなった」、「濃くなった」という報告が相次ぎ、発売元のアラガン社がどのくらいの効果があるのかを実証実験したところ、平均値で

  • まつ毛の長さ→25%
  • まつ毛の色の濃さ→18%
  • まつ毛の密度→106%

アップという驚くべき数値をマークしました。

そこで現在海外では抗がん剤の副作用でまつ毛が脱毛してしまった人の治療薬としても用いられています。

まつ毛のヘアサイクルに作用するピマトプロスト

では、ピマトプロストがどのようにしてまつ毛にエステ効果をもたらすのかについて説明していきましょう。

まつ毛にも髪の毛と同じようにヘアサイクルがあります。

ヘアサイクルとは髪の毛ができ始め成長して抜け落ちていくまでのサイクルです。

一般的なまつ毛のヘアサイクルは日数にして120〜150日周期で生え変わり、上まぶた側は100〜150本、下まぶた側は50〜70本ほど生えていて、順次生え変わることで一定の本数を維持しているのです。

ところが何らかの原因でまつ毛のヘアサイクルが狂い、抜ける数が生える数よりも増えてしまうとまつ毛の本数が減り、成長具合も乏しくなるので細くなってしまったかのように見えてきます。

今はやりの「まつ育」はまつ毛のヘアサイクルを元に戻しさらに健康を増進させてより太く丈夫なまつ毛を作るためのものですが、その「まつ育」に最適なのが「ルミガン」というわけです。

ルミガンの主成分である「ピマトプロスト」がまつ毛のヘアサイクルに働きかけ、まつ毛の寿命を延ばし、毛包に栄養を届け“抜けにくいまつ毛”を作るのです。

市場相場について

ルミガンを日本国内で入手するには美容整形外科から全額自費で購入することになります。

この場合市場相場はだいたい10,000円/1本程度になります。

これでは気軽に「まつ育」というわけにもいきませんね。

そこでもっと安価で購入する方法として「個人輸入」があります。

ただし、「個人輸入」といってもあなた自身が書類を作成して海外のブローカーから買い付けるのではなく、一般的にはインターネット等を利用して個人輸入代行業者経由で購入することになります。

個人輸入の場合為替の影響を受けやすいのですが、だいたいの市場相場としては3,500円/1本あたりになると思います。

医薬品を個人輸入で購入する場合法的な問題はどうなの?と不審に思われる方も多いようですが、法的には全く問題ありません。

利用する業者が信用できるところであれば普通のネット通販を利用するのと同じように安全、確実に購入することができます。

業者の信頼性を調べるにはサイト内にある口コミや安全への取り組みなどを確認すればほとんど問題は生じないでしょう。

まつ育剤としてのルミガンの使い方

個人輸入でルミガンを購入した場合、日本語の能書が付いていない場合がほとんどです。

なので、ここで説明しておきましょう。

細めのアイブラシを用意してアイラインを引く要領でルミガンをまつ毛の付け根に塗っていきます。

付けすぎは皮膚の色素沈着や目のかゆみ、充血などにつながるのでNGです。

余分なルミガンは必ず拭き取りましょう。

効果を実感するためには最低でも2ヶ月は継続する必要性があると言われています。

途中で使用をやめてしまうと元のヘアサイクルに戻ってしまい、まつ毛が太く丈夫になる効果はほとんどなくなります。

頑張って2ヶ月は使い続けるだけの覚悟で臨んでください。

緑内障について

ルミガンの元々の使用法は緑内障の治療に対してです。

そこでここでは緑内障がどのような病気なのかについて学習していきましょう。

緑内障を発症するとまっすぐ前方を見つめた時に視野が狭くなったり一部見えない部分が生じるようになります。

視野が狭くなる症状を「視野狭窄」、一部見えない部分が生じることを「視野欠損」と呼んでいます。

緑内障は進行性の病気で、適切な治療を行わない限り症状がどんどん進行して行ってしまいます。

さらに症状が進むと視野の中心部分にも見えない範囲が広がりやがて失明という事態に陥ることになります。

緑内障を引き起こす原因はいくつかありますが、代表的なものとしては

  • 加齢(40代以降は要注意です)
  • 慢性的な眼精疲労
  • 高血圧症などの生活習慣病
  • 肥満
  • 眼病

などがあります。

具体的な治療法として、まずは眼圧の上昇を食い止めるための点眼薬が処方されます。

ルミガンはそのための治療薬として開発された薬です。

もし、眼圧を下げる点眼薬でも症状の進行を食い止めることができない場合にはレーザー治療や手術が行われることになります。

こうした点眼薬は多めにさしたからといって効果が倍増するわけではなく、かえって副作用が強く出る可能性があります。

ルミガンをまつ育剤として使う場合もこれは同じです。

使いすぎにはくれぐれも注意するようにしてください。

(コスト的な負担も大きくなります)

ルミガンの副作用と禁忌

ルミガンはもともと緑内障治療用の医薬品なので副作用があります。

最後にルミガンの副作用と禁忌(使用できないケース)について説明していきます。

(副作用について)

  • 睫毛の異常がみられる
  • 眼瞼の多毛症になる(この2点がエステ効果になっているのですが、一応副作用です)
  • 結膜充血
  • 眼瞼皮膚の色素沈着
  • 虹彩色素沈着
  • 眼球が痒くなる
  • 角膜びらん
  • 結膜浮腫(結膜のむくみ)
  • 眼球違和感(ゴロゴロするなど)
  • 薬剤性結膜炎
  • 眼瞼紅斑
  • 眼瞼浮腫(まぶたがぽってりと重たくなる)
  • くぼんだ眼になる
  • まぶたが痒くなる
  • しみる
  • 点状角膜炎になる
  • 霧視がみられる(目のかすみ)
  • 眼脂がみられる(脂肪の塊が眼球周囲に付着すること)

(重篤な副作用として)

  • ぶどう膜炎などの眼の感染症
  • 眼圧上昇
  • 頭痛
  • 胸痛
  • 白血球数の上昇

など

これらの症状が見られた場合は使用を中止し、眼科に相談してください。

(禁忌について)

緑内障は眼圧が上昇することで視野欠損が生じる病気です。

したがってルミガンには眼圧を下げるという効果があります。

したがって

  • 低血圧症の人
  • 貧血症の人
  • 白内障治療中の人
  • 眼内レンズ挿入後の人
  • 高齢者
  • 妊婦
  • 小児

に対しては処方できません。

また、

  • プロスタグランジン系点眼剤
  • ラタノプロスト含有点眼剤

の処方を受けている人は禁忌薬剤に指定されていますので併用はできません。

何かしらの眼科疾患で点眼薬治療を受けている人は主治医と相談の上使用可能かどうかを必ず確認するようにしてください。